アメリカンハウスの住宅施工例をご紹介します。ひと口にアメリカンハウスといってもさまざまなデザインがあり、外壁の色によってもイメージが大きく変わります。アメリカやカナダ、日本でのおしゃれな外観事例を見て、家づくりの参考にしましょう。
目次
カバードポーチ付き、2種類の白色の外壁で張り分けた北米の家
北米でのアメリカンハウスの施工例。カバードポーチ付きの外観デザイン。
（写真提供/Royal Building Products）
外壁細部の様子。縦張りとラップサイディングの組み合わせで表情豊かに。
（写真提供/Royal Building Products）
北米のアメリカンハウスの施工例です。ナチュラルシンプルなテイストで、海外のテレビドラマに出てくるようなおしゃれな外観デザインはまさにアメリカン！
カリフォルニアスタイルをベースにしたこちらの外観デザインは、急こう配の切妻屋根と、ドーマーと呼ばれる小さな窓付きの三角屋根、玄関の前から続くカバードポーチが特徴的です。
カバードポーチとは屋根付きのデッキのことで、アウトドアリビングとして役立つのはもちろん、家の中に差し込む強い日差しを遮って夏を涼しくしてくれたり、外観の豪華さを更に引き立ててくれたりと、たくさんのメリットがあります。
外壁は明るく爽やかな白色ですっきりと、板を横に重ねて張り上げていく伝統的なラップサイディングと、たて張りのサイディングを組み合わせ、コーナー部にはモールと呼ばれる飾り縁を取り付けることで、白色の家を表情豊かに仕上げています。
北米では、昔は木製の外壁材が張られていましたが、現在はデザイン性が高く、高耐久な樹脂サイディングが多く使われるようになっています。
グレーのラップサイディングを使った、洗練された印象のアメリカンハウス
北米でのアメリカンハウスの施工例。グレーの外壁で洗練された印象に。
（写真提供/Royal Building Products）
洗練された現代風のアメリカンハウス、北米での施工例です。グレーの外壁には洗練された印象があります。
屋根の濃いグレー、外壁の淡いグレー、そして窓枠の白色と、全体をニュートラルなグラデーションでまとめることで、スッキリとした現代的なイメージになっています。
アメリカンハウスらしさを出す外観デザインのポイントは、急こう配の切妻屋根と外壁材、そして枠まわりの装飾にあります。
こちらの施工例でも、急こう配の切妻屋根を直交方向に組み合わせ、外壁は立体感のあるラップサイディングで陰影を演出。窓まわりにはモールディングと呼ばれる太い縁取りや雨戸飾り、そして石材なども使って華やかな装飾を施しています。
アメリカンハウスを建てたい、輸入住宅風にしたい場合は、このように屋根の形や外壁の立体感、窓まわりのデザインにしっかりこだわることで、完成度の高い外観デザインにすることができます。
グレーのラップサイディングと赤色のドア、太いモールディングの組み合わせたモダンなアメリカンハウスの事例
（写真提供/Royal Building Products）
外壁カラーで印象は変わる、ミックススタイルのアメリカンハウス
北米でのアメリカンハウスの施工例。アーリーアメリカンをベースに、外壁の色使いで個性を演出しています。
（写真提供/Royal Building Products）
アメリカンハウスには時代によってさまざまなテイストがあり、現在のアメリカンハウスは、今の時代に合わせて現代的なアレンジがされています。こちらはアーリーアメリカンのテイストをベースに、さまざまなスタイルをミックスした個性的な外観デザインのアメリカンハウスです。
フォルムはオーソドックスで、急こう配の切妻屋根に、窓は縦長で飾り格子入りのサッシを取り付け、カバードポーチは白いたて格子のフェンスで囲んでいます。
日本でのアメリカンハウスというと白色の外壁のイメージが強いのですが、こちらは温もりのあるクリーム色とニュートラルなグレーを組み合わせることで、落ち着いた中にも華やかさと個性を感じさせてくれます。
北米ではこのようにカラフルで華やかな外観デザインが多く見られます。クリーム、ブルー、グリーンなどの色が似合うのもアメリカンハウスならでは。こだわりの色選びで、わが家だけの個性を演出しましょう。
日本の街並みによく似合うモスグリーンのラップサイディングと白いモールディングのコーディネート例
（写真提供/Royal Building Products）
ガーデンをめいっぱい楽しむ、カントリー風のアメリカンハウス
北米でのアメリカンハウスの施工例。イングリッシュガーデンとの相性抜群のデザイン。
（写真提供/Royal Building Products）
まるで絵本の世界から抜け出してきたような、素朴な印象があるカントリー調のアメリカンハウスです。人気のイングリッシュガーデンを楽しみたいなら、こんな温もりあるデザインのアメリカンハウスがよく似合います。
玄関前にはカバードポーチ、柱の下部にはレンガタイルで装飾がされています。こんなおしゃれなスペースでガーデニングの準備や片付けをしたら、一層気分が盛り上がりそうです。
外壁のラップサイディングの色は、落ち着いたグレージュカラーと、針葉樹の葉の色をイメージしたグリーンのツートンカラーでコーディネート。屋根は石材や土をイメージさせる色を使うなど、全体をアースカラーでまとめることで、庭との一体感を生み出しています。
アメリカやヨーロッパの住宅デザインは、建物と庭は一体であり、トータルでの完成度が大切であると考えられています。お気に入りの庭をもっと引き立ててくれる、そんなデザインの家を目指してみてはいかがでしょう。
アウトドアをめいっぱい楽しめるのもアメリカンハウスならでは。ニューノーマルをきっかけにアウトドア家具の人気も急上昇。インテリアのようにコーディネートして楽しみましょう。
（写真提供/Royal Building Products）
シンメトリーで重厚感がある、邸宅風アメリカンハウス
伝統的なスタイルの北米のアメリカンハウス
英国風のアメリカンハウス、ジョージアンスタイルをベースにした北米の住宅です。左右対称、シンメトリーのデザインはどっしりとした重厚感と安定感があります。
総2階建てでフォルムはシンプルですが、外壁のデザインや窓まわりの装飾によって、豪華で格調高い雰囲気があり、まさに邸宅の面持ちがあります。
このようにアメリカンハウスにはさまざまなスタイルがあり、好みのアレンジや色選びをすることで、わが家ならではのオリジナルな家づくりができます。
憧れのアメリカンハウスを日本で建てた施工例
アメリカンハウスを日本で建てた施工例
（写真提供/Cdesign）
日本でアメリカンハウスを建てた施工例です。日本の街中に違和感なく溶け込みつつ、華やかな存在感を発揮してくれる、そんな外観デザインです。
イメージはカリフォルニアのビーチの住宅街にありそうな家。カバードポーチに白色のラップサイディングの外壁、そしてガレージもあります。ガレージのシャッターは本国風にこだわって、オーバースライダー式に。シャッターボックスが無いのですっきりしています。
白い外壁はアメリカ製の樹脂サイディングを使用。デザイン性が高く、汚れても水洗いでキレイになり、メンテナンスもとても簡単です。アメリカならではの合理性を感じさせる外壁材です。
明るくて楽しい、そして機能的にも優れたアメリカンハウス、わが家ならではのオリジナルなデザインで、家づくりを楽しんでくださいね。
