おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?

おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?
(写真提供/Royal Building Products)

住まいの外観デザインを大きく左右する窓。洋風イメージの家にしたいなら窓サッシのデザインにこだわりましょう。今回は、アメリカンハウスと和風の家の窓はどこが違う?おしゃれな洋風の家にするコツをご紹介します。

アメリカンハウスは縦長や正方形の窓が中心

おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?

本場北米のアメリカンハウス。日本の家と大きく異なるのが窓のデザインです
(写真提供/Royal Building Products)

こちらは北米に建てられた家、まさに本場アメリカンハウスの施工事例です。急な屋根勾配とラップサイディングの外壁の組み合わせはまさにアメリカン!でも家そのもののフォルムは日本の家とそれほど大きく変わりません。

でも日本で見る家とはどこか雰囲気が異なります。その違いは窓にあります。日本の窓は引き違いが多く横長のデザインが中心であるのに対し、アメリカの窓は上げ下げ窓やすべり出し窓などの縦長の窓が中心です。

また日本の家の窓には雨戸の戸袋が付いていることが多く、それも和風の印象を強めている要素のひとつになっています。

窓が横長から縦長に変わるだけで、家の外観イメージは一気にアメリカンに。こちらの写真は日本の窓サッシメーカーの縦長の窓の一例です。日本にも機能とデザインに優れた洋風の家にぴったりの窓がたくさんあります。

おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?

上下2枚のガラス障子部のうち下側だけが動く片上げ下げ窓。下側の可動部には内倒し機構がついているので、ガラスの掃除がしやすくなっています。
(写真提供/YKK AP)

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リフォーム用のたてすべり出し窓。家の外側に沿って吹く風を家の中に取り込みやすく、窓を約90°開くことで室内側から室外側のガラス面の掃除ができます。
(写真提供/YKK AP)

おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?

1つの窓で内開きと内倒しの2通りの開け方ができる縦長のツーアクション窓。気密性が高く、内開き時は室内側に大きく開きます。内倒し時は窓の上部が少し開くので換気に便利です。
(写真提供/YKK AP)

窓を左右対称にレイアウトすると整う

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窓のレイアウトに注目しましょう。左右対称を基本として、高さやデザインも揃えることで、調和と落ち着きが感じられる外観デザインになっています。
(写真提供/Royal Building Products)

ひと口にアメリカンハウスといっても、アーリーアメリカンやカリフォルニアスタイル、イギリスの伝統的なデザインを踏襲したデザインもあります。

これらのデザインで共通しているのが、左右対称と連続性です。窓のレイアウトは左右対称を基本にして、同じ形の窓を複数連続して並べたり、家全体が左右対称になるようにデザインしたり。

アメリカンハウスらしさを演出するには窓のレイアウトが重要です。左右対称のデザインには安定感があり、家全体が整ったイメージになります。また窓そのもののデザインや取り付け高さに統一感を持たせることが重要です。

何となくまとまりがないと感じたら、窓のデザインとレイアウトを見直してみるといいでしょう。

窓まわりは飾り縁(トリム・モール)などで華やかに

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アメリカンハウスは飾り格子がついた窓ガラスや、周囲を縁取る太い飾り枠が特徴的です
(写真提供/Royal Building Products)

アメリカンハウスの窓の特徴的なデザインのひとつが、窓まわりを縁取る太い飾り枠です。このような飾り枠をトリム、もしくはモールと呼び、外観デザインを華やかに彩ってくれます。

飾り枠には、写真のようなフラットなタイプの他に、植物や王冠のようなデザインが施された装飾的なものもあります。

他にも窓に飾り格子を入れたり、円形や多角形の窓を組み合わせたり。また飾り雨戸や花台を取り付けるなど窓まわりを装飾的に美しく彩れば、まさに洋館のような雰囲気に。

アメリカンハウスでは窓は装飾品のような存在です。シンプルな窓デザインが多い日本の家との大きな違いといえるでしょう。

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立体的な装飾枠に飾り雨戸を組み合わせて。住まいの外観をより華やかに演出してくれます
(写真提供/Royal Building Products)

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窓の縁取りに合わせ、建物にも縁取りを施して華やかに彩られた北米の住宅
(写真提供/Royal Building Products)

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植木鉢やプランターなどを窓辺で楽しめるフラワーボックス。縦長の窓と組み合わせて、洋館のような雰囲気に。
(写真提供/YKK AP)

ドーマーで本格的なイメージに

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急こう配の屋根に突き出たドーマー窓。屋根裏の換気や採光に役立ちます
(写真提供/Royal Building Products)

屋根にドーマーを取り付けると、更に本格的なイメージになります。ドーマーとは屋根から突き出した小さな三角屋根のこと。ヨーロッパで古くから見られる様式で、アメリカンハウスでもおなじみのデザインです。日本では鳩小屋と呼ぶこともあります。

急こう配の屋根に取り付けられたドーマー屋根は、街並みの中でもひときわ目立つ存在になることでしょう。

装飾窓はラップサイディングと相性がいい

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太い窓枠とラップサイディングの組み合わせで、北欧風デザインの住宅も作れます。
(写真提供/Royal Building Products)

縦長の装飾窓と相性がいいのがラップサイディングです。ラップサイディングとは横長の板を重ねて張る外装材のこと。ラップサイディングはその立体的な構造で外壁に美しい陰影を生み出し、装飾窓をより美しく引き立ててアメリカンハウスらしさを演出してくれます。

アメリカで使われることが多いのは、樹脂製のラップサイディングです。北米では50年以上の歴史があり、アメリカでのシェアは約40%、カナダでは約60%にものぼります。

樹脂サイディングは凍害や塩害に強いので、寒い地域はもちろん、海の近くの家づくりにも向いています。カリフォルニア風サーファーズハウスをはじめ、アーリーアメリカンや北欧風までさまざまなスタイルの洋風住宅に似合います。

日本で建てられたアメリカンハウスの施工事例

おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?
おしゃれな窓デザインでアメリカンハウスを目指す!洋風と和風の家の違いは?

日本で建てられた北米の輸入住宅の施工事例です。ラップサイディングは樹脂製のゼオンサイディング®
(写真提供:小栗工務店

こちらは日本で建てられたアメリカンハウス、北米の輸入住宅の施工事例です。アーチの窓や枠の装飾が外観を華やかに演出し、側面の小窓はシンメトリーに配置がされています。窓のデザインがいかに大切かがよく分かる事例です。

外壁は樹脂製のゼオンサイディング®をベースに、異素材を組み合わせてアクセントにしています。落ち着いたナチュラルな外壁カラーに白い枠まわりが美しく映えています。

大きく異なるアメリカと日本の窓デザイン。上手に選んでおしゃれなアメリカンハウスを目指しましょう。

下記に純和風の家を洋風にリノベーションした施工事例をご紹介しています。屋根材の違いなど和風を洋風にするコツをご紹介していますのであわせてご覧ください。

また外壁とサッシの組み合わせで悩んだら、下記でコーディネート方法をご紹介していますのでご覧になってみてください。

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2021.11.04
※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。
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