外壁リフォームをする際に、「今後はできる限り費用とメンテナンスの手間のかからないようにしたい」とお考えになる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、外壁リフォームする頻度を減らして、メンテナンスを楽にできる方法やおすすめの素材、施工費用などについて紹介します。
外壁リフォーム時の外装材を選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
外壁のメンテナンス頻度を抑える4つの方法
外壁のメンテナンス頻度を抑える方法は、4つあります。以下にてそれぞれの方法を詳しく解説します。ご自身で取り入れられる方法はないか、チェックしてみてください。
1.耐久性の高い塗料で塗装する
耐久性の高い塗料で塗装することで、外壁のメンテナンスを行うタイミングを遅らせられるようになります。
外壁は常に紫外線や風雨にさらされているため、表面が傷みやすくなります。しかし、耐久性の高い塗料で塗装しておくと、紫外線や風雨などから外壁を長く守れるため、外壁の劣化スピードを遅らせられるのです。
塗料にはタイプによってそれぞれ耐用年数があります。なかでも、フッ素塗料は耐用年数がおおよそ15~20年、無機塗料は20年前後と長く、反対に、アクリル塗料は耐用年数が5~7年ほどと短いので、耐久性は低いといえます。
そのため、外壁塗装の際はできるだけ耐用年数の長いタイプを選ぶようにしましょう。ただし、耐用年数はあくまでも目安。耐用年数よりも早く破損や劣化が見られたら、外壁のメンテナンスを行う必要があります。
2.外壁の目地の耐久性を上げる
塗料だけではなく、目地にも気を配ることでメンテナンスの頻度を抑えられます。
目地は地震の揺れや経年によって劣化していくため、耐久性が高いシーリング材を使って、できるだけ強度を高めて施工すると長持ちします。
このほか、目地のシーリング自体が不要な樹脂サイディングを外壁に使えば、目地の劣化を気にせず、高い耐久性を維持しやすくなるでしょう。
3.外壁の補修や塗装は専門業者に依頼する
DIYで工事を行うと費用は抑えられるかもしれませんが、専門的な知識や経験がないため、どうしても、施工の失敗や不具合が発生しやすく、外壁や目地の耐久性を維持できずにすぐにメンテナンスが必要になるケースもあります。
外壁の補修や塗装を行う際は、専門業者に依頼するようにしましょう。専門業者に施工してもらうことで耐久性を高められて、メンテナンスの頻度を抑えやすくなります。
また、外壁リフォーム費については、専門業者へ依頼すると費用はかかりますが、将来的にかかる補修やメンテナンス費用を考えると、かえってDIYの方が高額となる場合もあります。
4.メンテナンスの頻度を抑える外装材でリフォームする
外壁リフォームの回数を減らし、メンテナンスの手間や費用が掛からなくするには、補修や塗装などの手間を省きやすい外装材を選ぶことです。
信頼できる専門業者を探して相談してみることで、メンテナンスの手間や費用が少なく、耐久性のある安全な外装材を選びましょう。
メンテナンスがとっても楽になる「樹脂サイディング」とはどんな外装材?
外装材にはさまざまな種類がありますが、なかでもメンテナンスがとっても楽な「樹脂サイディング」はおすすめです。
樹脂サイディングは塩化ビニル樹脂が原料の外装材。塩害や酸性雨に強く、耐久性が高い点が大きなメリットで、数ある外装材のなかでも、耐用年数が長く、外壁のメンテナンス頻度を抑えることができます。ゼオン化成のゼオンサイディング®なら、部分的変褪色保証が30年ついているから安心です。
寒冷地の凍害や海岸地域の塩害のほか、酸性雨や火山灰などによるサビや腐食の心配もありません。寒暖差にも強いため、寒さでひび割れる心配もありません。
また、顔料を直接材料に練り込んでいるため、ほかの外装材では必要な定期的な塗装メンテナンスが不要です。
外壁のメンテナンスを抑え、費用と手間を省きたい場合は、外壁リフォーム時には、樹脂サイディングで施工することをおすすめします。
樹脂サイディングは日本でこれからもっと広がる
メンテナンスの頻度と手間を抑えられる樹脂サイディングですが、今まで聞いたことがないという方もいらっしゃるかと思います。
実は、北米等では最もポピュラーな樹脂サイディングなのですが、日本におきましては現在じわじわと普及が広がってきている状況なのです。
少なかった色やデザインも、バリエーションが広がっている
豊富なデザインが揃っているのは窯業サイディングです。一方、樹脂サイディングは色やデザインのバリエーション数が少ないのではと言われることもあるようですが、最近では、より木目を強調したデザインの樹脂サイディングが販売されているほか、和風建築や北欧風の外観にもマッチしやすい、シンプルなデザインも揃っています。
樹脂サイディングの施工会社選びについて
先にご紹介した通り、日本におきましては普及が広がりつつある状況ということもあり、現在のところ施工経験を持つ専門業者が近くにない場合もあるかもしれません。そのため、施工を依頼できる業者を選ぶ際には、樹脂サイディングでの施工経験があるかを確認しましょう。施工実績がなくとも、工事を請け負ってもらえる場合もあります。
もし、お近くに樹脂サイディングの施工実績施工店が見当たらなかったり、ホームページで探せなかった場合は、ゼオンサイディングWEBサイトの「お問合せ」に連絡してみてはいかがでしょうか。
外壁を樹脂サイディングで施工する際の費用相場
樹脂サイディングは、ほかのサイディング材に比べて単価が高いと言われています。これは1回の工事だけを見たときの金額の話で、メンテナンス費用までは想定されていません。
窯業サイディングや金属サイディングは初期工事費は安いかもしれませんが、シーリング部分のメンテナンスが7〜10年に1度、全体的な塗装が約10年に1度は必要です。
対して、樹脂サイディングは基本的にシーリング工事が不要で、耐用年数が約30年と言われていて、部分的な補修も可能な樹脂サイディングのほうがメンテナンスコストが安くなるため、長期的には費用対効果が高いと言えます(開口部などにシーリングを使用した場合はその部分のメンテナンスは必要です)。
また、塗装のほうが安く済むと思っている方もいらっしゃいますが、実際には塗装は10年に1度のメンテナンスで100万円程度がかかります。30年だと300万円です。
1回の工事金額では塗装のほうが安く見えますが、長期的な視点だと実は樹脂サイディングのほうが安いといったことは珍しくありません。
長く安心できる外壁にするなら、リフォームは樹脂サイディングがおすすめ
住宅のメンテナンスは手間も費用もかかるため、できるだけ避けたいと思いますよね。外壁でも、定期的な塗装や補修が必要となります。
完全にメンテナンスフリーとなる外装材はありません。しかし、メンテナンスのための張替え、塗装、補修の頻度が少ない樹脂サイディングであれば、これまでよりもメンテナンスの手間が省けます。
耐久性が高く耐用年数も長いため、外壁の破損や劣化の心配が少なく安心して暮らしていけるでしょう。ご自宅に合ったデザインの樹脂サイディングはないか専門業者に相談して、ぜひ長く安心できる外壁に仕上げましょう。