カリフォルニアのオーガニックなガーデンライフ。「庭小屋」の魅力に憧れる!

カリフォルニアのオーガニックなガーデンライフ。「庭小屋」の魅力に憧れる!

カリフォルニアのライフスタイルの中で欠かせないキーワードが「オーガニック」という言葉です。「オーガニック」とは、農薬や化学肥料に頼らずに自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。カリフォルニアでよくある大型のスーパーに行ってみると、至る所で「オーガニック」という言葉が目につきます。

分かりやすい例で言うと野菜コーナーは、オーガニックとそうでないものとのコーナーに分かれています。また、シャンプーやボディーソープなどの日用品についても、パッケージのどこかに「オーガニック」というキーワードが入っているものが棚に所狭しと並んでいます。

スーパーだけでなくレストランや化粧品店など、あらゆる場所がオーガニックという言葉で溢れています。カリフォルニアに住んでいる人たちは、このオーガニック製品が大好きな人が多いです。

ステイホームをきっかけにガーデニングが流行中

オーガニックなカリフォルニアのライフスタイルの中でも、最近の流行となっているのがガーデニングです。ステイホームが定着してきた頃がちょうど春だったためか、カリフォルニアでのガーデニング人気は一気に高まりました。ホームセンターでは連日、行列ができ、苗や種などを扱うナーセリー(苗木屋さん)の売上も一気に上昇したそうです。

カリフォルニアで育てられる野菜は、気候の違う北カリフォルニアと南カリフォルニアで若干、異なります。比較的冬が寒い北カリフォルニアでは、冬に大きな白菜や大根が育てられるほど。日本に少し似た気候かもしれません。

南カリフォルニアは一年を通して気温差が少なく、春や秋の様な過ごしやすい気候が続きます。南カリフォルニアではトマトが一年中収穫できる地域もあります。ケールやビーツ、スイスチャード、とうがらしなどが育てやすい野菜です。また、海に近い場所ではレモンの木も多く見られ、アボカドの木がある家もたくさんあります。

カリフォルニア的なお庭づくりの特徴って?

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オーガニックファームが直営するファーマーズマーケットで買ったオーガニック野菜。新鮮で味が濃いのでついつい手に取ってしまいます。

ステイホームを機にリモートワークなどで、おうち時間に余裕ができた人も増え、オーガニック野菜を自宅の庭やベランダで栽培する人もたくさん増えました。私が通っているナーセリーに置いてある苗の種類も例年に比べるとぐっと増えていて、ガーデニングを楽しむ人が増えたことを実感しています。

家の近所を散歩していると、日当たりの良い前庭で野菜を育てている家も多く、庭のデザインにもそれぞれ個性が光ります。ついつい、他人のお家の庭づくりに足を止めて眺めてしまうくらい、こだわったお家が多いです。

カリフォルニアで見られる一軒家の庭の構造は、「フロントヤードと呼ばれる前庭」と「バックヤードと呼ばれる裏庭」があるのが基本です。前庭は文字通り玄関周りにある庭のことで、こちらは表から見える庭なので、美しい外観を重視した庭づくりをしています。

それに比べて裏庭はもっとプライベート感を重視した用途で使われており、バーベキューコンロやジャグジーを置いたり、小屋を建てたり、アウトドアリビングのようにくつろげる、楽しめる用途で使われています。

カリフォルニアらしい魅力たっぷりの「庭小屋」って?

カリフォルニアのオーガニックなガーデンライフ。「庭小屋」の魅力に憧れる!

カリフォルニア的な庭づくりの中で、特にカリフォルニアらしいなと思うのが「庭小屋」の存在です。庭小屋とは庭専用の小屋の事で、ガーデニングに必要な道具を保管するというのが用途です。ただの物置とはちがい、基本ガーデニングに特化しています。

ガーデニング関連の物としてはスコップや草刈りの道具など、また、種植えや苗の育成をするためのポットも置いています。簡単な作業ができるようにテーブルを設けることも多いです。土づくりに必要な道具なども置けるスペースを設けることも多く、小さめの窓を付けて風通りをよくし、そこで苗を育てることも可能です。

庭小屋は、ガーデニングという趣味を満喫するための最高の空間です。人それぞれ、ガーデニングの種類によっても用途が異なりますし、庭小屋といっても様々なデザインのものがあります。

一番簡素なもので言うと扉などは付けず、雨風だけをしのげる東屋タイプで、そこにダイニングテーブルやベンチを置いて、脇のスペースにガーデニングの道具を収納するというものがあります。この東屋タイプは庭の一角にあるようなかんじで、ダイニングテープルは作業台としても、実際に飲食を楽しむ用途としても使われます。

カリフォルニアのオーガニックなガーデンライフ。「庭小屋」の魅力に憧れる!

小屋として建てる場合には一部屋ほどの広さを持たせ、ソファーやお茶を飲むスペースを設ける人もいます。植物や苗を扱うための専用のテーブルを窓際に設置し、水道設備も整え、そこでゆっくりと作業ができるようにし、天井からも光が入るように工夫されている温室のような空間もあります。

本棚を付ければ、庭いじりをした後に庭小屋でお茶を飲みながら読書タイムなんてことも可能です。カリフォルニアらしいオーガニックライフを楽しめる最高のひと時ですね。

庭小屋はガーデニング以外に趣味を楽しむ部屋としても使われたりもします。サーフボードを置いて手入れをしたり、好きな音楽をかけてただゆっくりと過ごしたり、ヨガをしたり、使い方は人それぞれです。また庭小屋の周りにウッドデッキを作って、そこからジャグジーへとつなげるといったような趣向を凝らしたものもあります。

カリフォルニアらしい庭小屋を作るには

庭小屋づくりは業者に頼むこともあれば、DIYで手作りする人も多くいます。材料は貨物用のパレットを使えばコスト削減になりますが、しっかりと庭小屋の外観を家の外観と合わせ、統一感を持たせるといった感じの方が理想ではないでしょうか。

広い庭のあるカリフォルニアならではの庭小屋ですが、小さなものでも十分に楽しめると思います。母屋の外観同様、板を横張りにした「ラップサイディング」を使った庭小屋もカリフォルニアらしくおしゃれです。

カリフォルニア風のお家を建てる際は、オーガニックライフを満喫できる庭小屋も一緒に視野に入れてみてはいかがでしょうか。庭にあることで吹きざらしになりがちな庭小屋ですが、長期間使用しても劣化の少ない樹脂サイディングの外壁だと、いつまでも綺麗な外観のまま保てるのでおすすめですよ。

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