外壁についてもっと知りたい!③
外壁にメンテナンスが必要な理由とは?

塗装の塗り直しや修繕のタイミングで、お家の外壁を樹脂サイディングに変える方が増えてきています。そこで、樹脂サイディングにするメリットのおさらいから、その大きな魅力のひとつである、シーリングがいらない施工方法についての疑問にお答えする「知りたい!」のコーナーです。

外壁に定期的な修理が必要な理由とは?

どうして外壁は古くなると修復が必要なのでしょうか?

外壁材は古くなると塗膜が剥がれたりして、雨水が浸みこみやすくなります。それだけでなく、外壁材の隙間を埋めている「シーリング材」と呼ばれるものも劣化します。むしろ、外壁材よりも「シーリング材」の方が劣化が早いため、「シーリング材」の傷みに応じて修復時期を決めなくてはいけないということも多いのです。

シーリング材って何ですか?

シーリングとは、シールする、つまり密閉するという意味を持つ言葉です。シーリングを外壁工事に利用するのは、サイディングなどの外壁材をつなぎ合わせた隙間を密閉して雨水などが入らないようにするのが目的です。しかしそのために、家の内外での圧力の違いが生じてしまいます。すると、シーリング材に小さな亀裂が入っただけでも、気圧が高い外側から気圧の低い内側へ向かって、雨水が侵入してしまうのです。この雨水によってシーリング材がさらに劣化し、シール機能が低下して、機能的にも見た目的にもよろしくなくなってしまいます。

シーリング材に、劣化しにくい素材を使えばいいのではないですか?

そうですね。そうできると問題は少なくなってくると思います。技術の進歩によって、シーリング材の耐久性は年々伸びてきています。ただ、そもそも硬い素材の外壁材を壁に貼り付けるには、柔軟性のある素材を使う必要があります。そのため、シーリング材そのものを強靭にすることはなかなか難しいのです。さらにシーリング材を使ったが壁施工は現場の職人さんの技術に左右されるところが大きく、どんなに質のよいシーリング材を使ったとしても、隙間はできてしまいます。

なるほど。そうでしたか。シーリング材を使わないで取り付けられる外壁はないのでしょうか?

ありますよ。モルタルなどの塗り壁はそもそも何かを貼り付けているわけではないですし、サイディングのなかでも「樹脂サイディング」はシーリング材を使わずに設置します。

樹脂サイディングは、シーリングがなくてもずれたり外れたりしないんですか?

樹脂サイディングの設置方法は、他の外壁材とまったく違うんです。外壁に貼り付けるというよりは、外壁を重ね合わせて止めていく、と言ったほうがわかりやすいかもしれません。

もともと形の決まったものをカチッと組み合わせて、重ね合わせていくというイメージでいいですか?

そうです。塩化ビニル樹脂という素材は、さまざまな形に成形できます。工場で規定の形のパネルに仕上げておき、現場で順番に重ね合わせていくだけで施工が完了します。そのデザインの凹凸によって、ズレが起きにくいので美しい外観に仕上がります。

また、重ね合わせていく過程で、モルタルを吹き替えるときやペンキを塗り替えるときのような職人さんの熟練の技を必要としないので、いつも同じ高レベルの仕上がりが期待できるんですよ。

日本の気候にも合っている樹脂サイディング

話は変わりますが、かつての日本家屋の壁は、木造なのにあまり雨漏りなどはしなかったように思い出されます。それには何か理由があったのでしょうか?

日本の伝統的な建築方法に、「押し縁下見板張り」というものがあります。無垢の板を下が開くように重ねて横に張って、押し縁で押さえたもので、雨が降っても内部に雨水が入り込まないように工夫されていました。この工法は現在の樹脂サイディングの施工法とも似ています。

どんな施工法なんですか?

樹脂サイディングは塩化ビニル樹脂でできた外壁材を壁の内側に敷いた防水シートの上に重ね合わせて設置していくのですが、素材とシートの間に空間ができ、その空間が内外の圧力差を小さくしてくれるため、雨水が外側から内側へ入りにくくなっているのです。これを「オープンジョイント工法」と呼んでいます。

では、伝統的な日本家屋のアイデアが今使われているということですか?

そうですね。直接参考にしたわけではないでしょうが、考え方は同じものです。つまり、オープンジョイント工法は、日本の気候風土にとても合っていると言えると思います。