外壁リフォーム 「かかる費用」「 省ける費用」は外壁材選びが重要!(素材別の価格比較表もあります。)

外壁リフォームは家を美しく保つだけでなく、防水性などの機能を回復し、快適に住まい続けるために必要なものです。とはいえ、かなりの金額がかかるものだけに、できれば費用を抑えたいと思う方も多いでしょう。外壁リフォームにはどんなお金がどれくらいかかるのか、また、少しでも節約する方法をお教えします。

外壁リフォームにかかる費用、ご存知ですか?

外壁リフォーム 「かかる費用」「 省ける費用」は外壁材選びが重要!(素材別の価格比較表もあります。)

外壁リフォームといっても、だいたいいくらぐらい用意すれば良いかわからない……といった方が多いのではないでしょうか。

建坪30坪、塗装面積が150m2の一般的な二階建て住宅の場合、だいたい70~200万くらい用意すればおさまるのではないかと思います。同じ塗装面積なのになぜ130万円もの開きがでるかといえば、外壁材によって、大きく差が出るからです。

外壁リフォームには、大きく分けて次のような費用がかかります。

◆材料費(外装材や塗料)
◆足場代
◆施工費(人件費)
◆諸経費
◇利益

このうち、足場代はどんな外装材を使っても等しくかかりますが、外装材や塗料そのものの値段は選ぶ商品によって変わります。さらに、選んだ外装材によって施工費(人件費)も変わります。それぞれの外装材によって、施工にかかる時間や手間が違うためです。また、熟練の職人でないとできない施工ということになれば、一人当たりの単価が変わることもあるでしょう。諸経費や利益は全体の〇%という形で計算されることが多いため、当然影響を受けます。そうした差がこれだけの価格の開きとなってくるのです。

重ね張り(カバー工法)なら、撤去費用を節約できる!

外壁リフォーム 「かかる費用」「 省ける費用」は外壁材選びが重要!(素材別の価格比較表もあります。)

では、少しでも安く上げようと思ったら安い外装材や塗料を使えばいいのかということになりますが、実はそうでもないのです。

実は、外壁リフォームには、3つの方法があります。

  1. 塗り替え(再塗装)
  2. 重ね張り
  3. 張り替え

「塗り替え(再塗装)」は、もっとも手軽にできるリフォームです。モルタルや窯業サイディング、金属サイディングが劣化してきた場合に行われます。使用する塗料のグレードがそのまま価格の差となって表れます。一般的には高価な塗料ほど耐久性が高く、長持ちします。また、高機能の塗料のなかには、汚れが付きにくいものや、遮熱・断熱機能を持ったものなど、掃除にかかる費用や冷暖房費の節約につながる製品もあります。

「重ね張り」は、現在の外壁がサイディングの場合に、既に設置されているサイディングを取り外さずに上から重ねてサイディングを張る工法、「張り替え」はすべての外壁材を張り替える工法です。3種類のサイディングを比べてみると、窯業サイディングは3種類のなかでもっとも材料の単価が安いものの、サイディングボードの重量が重いため、ほとんどの場合が「張り替え」になります。また、それに伴い、既存の壁の撤去費用も掛かるため、トータルの価格は上がってしまいます。金属サイディングと樹脂サイディングなら、既存のサイディングの劣化が激しくなければ「張り替え」ができるため、費用を抑えることができます。

メンテナンス費用まで考えるとお得感が逆転することも!?

外壁リフォーム 「かかる費用」「 省ける費用」は外壁材選びが重要!(素材別の価格比較表もあります。)

さらに、素材によっては、定期的なメンテナンスが必要になります。モルタルはどうしてもひび割れが避けられないため、こまめなクラック補修と塗り替え(再塗装)が必要になります。

窯業サイディングの表面の塗膜(塗装の膜)の耐用年数は一般的に7年〜10年、金属サイディングの表面の塗膜の耐用年数は10年〜15年とされています。ただし、シーリング材が約7~10年で寿命を迎えるため、いずれにしても10年に一度はメンテナンスが必要になります。

一方、樹脂サイディングは、水や湿気をほとんど吸わないうえ、素材自体に顔料が練りこまれているので、色落ちや色あせがほとんどありません。メーカーによっては、著しい部分的変退色に対して30年の保証を付けていることもあるほどです。さらに、施工の際にシーリングを使用しないため、メンテナンスがほとんど必要ないのです(ただし開口部など一部にシーリングを使用した場合には、その部分のメンテナンスは必要になります)。

流通量の違いもあって外壁材自体の単価が高い樹脂サイディングですが、メンテナンスコストまで考えると、他のサイディング材よりもずいぶんコストパフォーマンスが良くなります。

リフォームの際には少しでもかかる費用を抑えたいと思うものですが、材料費だけでなく、設置工事にかかる費用やその後のメンテナンスコストまで含めてトータルで考えることが必要です。

※記事内容は執筆時点のものであり、予告なく変更される場合があります。最新情報をご確認ください。
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