モルタル外壁からリフォームできる素材の種類、施工のポイントなど

モルタル外壁からリフォームできる素材の種類、施工のポイントなど

自宅のモルタル外壁が傷んできたのでリフォームしたい。

そう考えた時に、どんな素材で外壁をリフォームするとよいのか迷いませんか?この記事では、モルタル外壁の劣化を放置したら起こる問題や、リフォームに使える素材の種類などを紹介しますので、目的に適した工事をする時の参考にしてください。

劣化したモルタル外壁をリフォームしないと起こる問題

モルタル外壁は、年月が経過するとひび割れや剥がれといった劣化がどんどん起こります。そのまま放置すると外観が悪化するだけではなく、隙間から雨が侵入して室内が雨漏りしたり、建物の木材を腐食させたりして建て替えまでの年数を早めてしまうかもしれません。

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そこで、劣化を防ぐためには補修やリフォームが必要です。部分的なひび割れのように軽度な損傷なら隙間を埋めて塗装するだけで対応できるかもしれません。でも、外壁全体がひび割れていたり破損したりするなら、塗装だけでは劣化を防げずに新しい素材でのリフォームが必要になることもあるでしょう。

「外壁が劣化してしまった。どうしよう・・・」とならないように、工事の参考としてモルタル外壁からリフォームできる主な素材を3つ紹介していきます。

モルタル外壁からのリフォームならサイディングが向いている?

モルタル外壁からリフォームできる主な素材には「サイディング」「塗り壁」「ALC」があります。日本窯業外装材協会が2018年に行った統計調査では、戸建て住宅の外壁材のシェア率は、サイディングが90%以上で、モルタル(塗り壁を含む)が5.8%、ALCが0.4%となっています。なんでサイディングが多くの住宅で選ばれるのでしょうか?サイディングがモルタル外壁のリフォームに向いている理由を次の項目で確認してみてください。

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人気素材の「サイディング」とは

外壁に張っていく板状の素材がサイディングです。特に利用されているのはセメントから作る「窯業系サイディング」ですが、金属製の「金属系サイディング」、木製の「木質系サイディング」、樹脂製の「樹脂サイディング」などもあるので、デザインがたくさんあります。

サイディング全般の工事にかかる単価は1平方メートルあたり6,000〜9,000円程度と言われていて、素材によって大きく変動してしまいます。

「どの素材がいいのだろう?」と迷うこともあるでしょう。

窯業系サイディングや金属系サイディングなどは施工事例が多くて業者も使いなれているので、素材選びで迷ったときはこのどちらかを選んでおけば大きな失敗を避けやすいです。

モルタル外壁のリフォームにサイディングが選ばれる理由

モルタル外壁のリフォームで使える素材としては「塗料」や「ALC」などがあります。塗料で外壁を塗っただけでは表面しか変えられないので、デザインを大きく変えるのは難しいですよね。サイディングにリフォームする場合なら、デザインが大きく変えられるし、工法によっては塗装よりも工期が短くなるのです。

それでは、ALCとサイディングのリフォームを比べた場合はどうでしょうか?

ALCは耐久性が高いメリットがありますが、つなぎ目が多くてデザイン性は低いし、価格も高くなりやすいのが気になる点ですね。サイディングは、ALCよりも価格が安い傾向にあって、塗装に比べてデザイン性が優れている点が魅力になっています。

メンテナンスコストが安い樹脂サイディングがおすすめ

「どのサイディングがいいのだろう?」と迷うこともあるでしょう。サイディングを選ぶ場合、メンテナンスコストを重視するのなら樹脂サイディングが適しています。なぜなら、樹脂サイディングはメンテナンスが必要な「シーリング部分」を作らなくても工事できるので、長期的な費用と手間を削減できるからです。それに、樹脂サイディングはカバー工法にも使える素材なので、リフォーム費用も抑えやすいのです。

モルタル外壁をリフォームするのに適した工法

モルタル外壁のリフォーム方法でおすすめなのが、サイディングへの「張り替え」や「カバー工法(重ね張り)」です。それでは「張り替え」と「カバー工法」は何が違うのかを解説していきますね。

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カバー工法

張り替えよりも安く工事したいと考えることはありませんか?

そんなときにピッタリなのがカバー工法です。カバー工法は、ほかの外壁材をモルタルの上から重ね張りするリフォーム方法です。モルタルの軽い破損や雨漏り程度であれば十分に対処ができます。全面を張り替えるよりも安い費用でデザインを一新できるメリットがあるのでぜひ検討してみてください。ただし、外壁が重くなるので軽量なサイディング素材しか使用できません。工事が可能な素材には金属系サイディングや樹脂サイディングですね。

張り替え

外壁の内部がボロボロになってしまったというときは、モルタル外壁を剥がして新しい素材に張り替えるリフォームが必要です。外壁の内部がボロボロでも直せるだけではなく、張り替え後の素材が限定されないメリットがあります。ただし、施工価格がカバー工法よりも高くて、工事期間も長い傾向があることには注意したいですね。

モルタル外壁からリフォームする際のポイント

モルタル外壁をリフォームするポイントを知らないと、工事のときに失敗して後悔しがちです。後悔しないように、工事をする前に知っておきたい点を3つ紹介します。

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素材によって依頼する業者が違う

リフォームに使う素材によって工事を依頼する業者を変えると失敗しにくいですね。業者にはそれぞれ得意な工事があるので、それ以外の工法は対応こそできるものの品質が落ちやすいのです。実施したい工事の実績がどの程度あるかを直接尋ねたりホームページを見たりしてチェックすることもおすすめします。

施工業者は相見積もりで探す

ほかには、業者を選ぶときに複数の会社に同じ前提条件で見積もりを依頼する「相見積もり」と呼ばれる手法を使うと後悔しにくいですね。工事内容や価格を比較できるので自分にピッタリの業者を選びやすくなるのです。

相見積もりのときは、工事項目の具体性もチェックしてみてください。業者によっては「外壁張り替え工事一式」といったように、工事内容がまとめられていて詳細がわからない見積書を提出してくるかもしれません。工事内容がわからない見積書では費用が水増しされていても気付きにくいですよね。他の会社と比べて費用の項目が少ない業者には注意しましょう。

モルタル外壁のリフォームは問題が起こる前に実施しよう

モルタル外壁からリフォームできる素材の種類、施工のポイントなど

寿命が長く丈夫な樹脂サイディングが貼られた家。
樹脂サイディングはデザイン性が高く、基本的にメンテナンスが楽な外壁材です。

モルタル外壁は、年月が経過して劣化するとひび割れや雨漏りが起こる危険があります。放置すると重要な柱まで腐ってしまうので、劣化は外壁の段階で抑えるようにしたいですね。もしモルタル外壁からのリフォームで素材選びに迷ったら、戸建て住宅のシェア率90%を超える「サイディング」を選べば失敗しにくいでしょう。サイディングにも種類があるので、デザインや耐久性などから希望の商品を探してみてください。なかでも、樹脂サイディングでのカバー工法であれば初期費用を抑えながらメンテナンスコストもほとんどかからないので、長期的な支出を抑えたい人におすすめです。

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