ウッドデッキが似合う家の施工事例をご紹介しましょう。定番のアメリカンハウスはもちろん、モダンデザインの家ならグレー色のデッキが美しく映えます。ウッドデッキと家のカラーコーディネート例や小屋とウッドデッキを組みあわせて楽しい趣味空間にした施工事例もご紹介します。
目次
人気急上昇のウッドデッキ
アウトドアリビングに欠かせないアイテム

ウッドデッキがついた北米の家。外壁もウッドデッキも樹脂製品を使用しています。高耐久なのでメンテナンスはとても楽。デザイン性と機能性を両立させた効率のいい家づくりはまさに北米流です
(写真提供/Royal Building Products)
ニューノーマルで在宅時間が増え、人気になっているのがウッドデッキです。ウッドデッキとは、建物の周囲に設置する、木もしくは木目風の材料で作る床のこと。対候性の高いハードウッドや、手入れが楽な人工木や樹脂製品などを材料にして、家や庭の形に合わせて製作をします。
ウッドデッキは家の中と外を繋ぐ、ちょうど中間的な存在です。アウトドアリビングにして食事やお酒を楽しんだり、趣味のスペースにしたり、子どもたちの遊び場としても重宝します。
日本の伝統的な家屋でも縁側や濡れ縁といった、掃き出し窓から続く板張りの床があります。家の中からすぐに出ることができるので、はだしのまま夕涼みをしたり、お月見をしたり。昔から屋外を生活空間として活かすことで、暮らしをより豊かにするための工夫がされてきているのですね。
そこで気になるのが家の外観です。エクステリアのデザインで家の外観イメージは大きく変わります。どうせなら、建物とウッドデッキがお互いを引き立てるデザインにしたいもの。
「ウッドデッキは木目だからナチュラルな家には似合うけれど、モダンな家には似合わない」、そんな風に思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。カラーコーディネートやフェンスのデザイン次第で、スタイリッシュに仕上がります。
今回はウッドデッキがよく似合う、定番のアメリカンハウスやカリフォルニアサーファーズハウス、そしてモダン、シンプルな家の施工事例をご紹介します。
カバードポーチにウッドデッキ
定番のアメリカンハウス

ウッドデッキが似合うアメリカンハウス。カバードポーチが家の外観デザインを華やかに盛り上げます。外壁は高耐久で美しさが長持ちする樹脂製のゼオンサイディング®
(写真提供/Cdesign)
こちらの写真は、ウッドデッキが似合う家の定番ともいえるアメリカンハウスです。玄関前には大きなカバーポーチが取り付けられていて、ウッドデッキが敷かれています。カバードポーチとは屋根付きのデッキのこと。アメリカンハウスの特徴的なデザインです。
カバードポーチは家を豪華に見せる効果もあり、ウッドデッキの上にベンチを置いてくつろいだり、ブランコを設置して遊び場にしたり。アメリカのドラマのワンシーンのような、楽しい暮らしができます。
こちらの事例は、外壁やフェンス、家具を白で統一。彩度を抑えたグレージュカラーのウッドデッキと淡いブルーの玄関扉と組み合わせ、明るく美しい色合いはまさにアメリカン!
外壁には、北米ではスタンダードな樹脂製のラップサイディングを採用。ウッドデッキもナチュラルな木目調の樹脂製品で、お手入れは楽にしつつ、古きよきアメリカンなデザインになっています。

外壁の白とウッドデッキの木目に、ブルーのドアが美しく映えます。ウッドデッキと外壁のデザインをトータルでコーディネートをすると家の完成度が上がります
(写真提供/Cdesign)

アメリカから取り寄せた樹脂製のブランコ。家具もフェンスも白で統一
(写真提供/Cdesign)
ウッドデッキのようなタイル張り
カリフォルニア風サーファーズハウス

カリフォルニア風サーファーズハウス。このウッドデッキは実はタイル
(写真提供/セルコホーム札幌南・札幌中央)
こちらの写真もカバードポーチにウッドデッキが定番の、カリフォルニア風のサーファーズハウスの施工事例です。
ウッドデッキにはサーフボードを飾ったり、ウエアを干したり。サーフィンをより楽しむためのスペースとして活用されています。
実はこのウッドデッキは木でも人工木でも樹脂でもありません。気候と性能面を追求した結果、木目調のタイルが使われています。

カリフォルニア風サーファーズハウス。このウッドデッキは実はタイル。凍害に強くメンテナンスがとても楽にできます。外壁は樹脂製のゼオンサイディング®。こちらも凍害に強いのが特徴です
(写真提供/セルコホーム札幌南・札幌中央)
ウッドデッキは使用する材質によってお手入れの手間が大きく異なります。一般的な木材を使用すると、数年でぼろぼろになってしまうことも。加えてこちらのお住まいは北海道にあるため凍害対策も必須です。そこでデッキ部分にはタイルを、外壁には樹脂サイディングを使用しています。共に凍害に強いのが特徴です。
デッキ材の色は濃い茶の木目で、落ち着いた印象です。外壁の色の白色とのコントラストでお互いがより映え、玄関ドアの色は抑えることで、全体が美しく調和しています。
モダンデザインの家なら
グレー色のウッドデッキが相性抜群

グレーのラップサイディングを張ったモダンな家。シンプルなフェンスとグレーのウッドデッキがよく似合います
(写真提供/Royal Building Products)
ウッドデッキにも様々なカラーがあります。モダンデザインの家なら、グレー色のウッドデッキが相性抜群!洗練された雰囲気を損なうことなく、スタイリッシュな印象になります。
こちらの写真はモダンな住宅とウッドデッキの組み合わせた北米の施工事例です。グレーのウッドデッキをよく見ると、木目が入っていてさりげないナチュラル感があります。
このウッドデッキは樹脂製ですが、人工木にもグレー色があります。またハードウッドなどの天然木も経年でグレーに近付いていきますので、時間と共に変わる色の変化を楽しむのもいいでしょう。

グレーの木目が、ナチュラルモダンな雰囲気に
(写真提供/Royal Building Products)

階段まわりもスタイリッシュに。モダンの場合はシンプルな形状のフェンスを組み合わせると洗練された印象になります
(写真提供/Royal Building Products)
シンプルナチュラルな家は
ウッドデッキの色でイメージが変わる

グレーのウッドデッキと白い樹脂サイディングの組み合わせで、シックナチュラルな雰囲気に
(写真提供/Royal Building Products)
シンプル、ナチュラルな家の場合は、ウッドデッキの色によって外観のイメージが変わります。
こちらは白いたて張りの樹脂サイディングにグレー色のウッドデッキを組み合わせた施工事例です。白とグレー、黒を組み合わせることで、落ち着きのあるシックナチュラルな雰囲気に仕上がっています。

同じたて張りのサイディングでも、木目の強いウッドデッキと組み合わせると、ナチュラル感がより強調されたデザインになります
(写真提供/Royal Building Products)
こちらは同じたて張りの樹脂サイディングを張った家です。ウッドデッキに、木目の強い茶色を使うことで、よりナチュラル感が協調されています。
どちらも玄関ドアとウッドデッキを同色でコーディネートし、盛りだくさんにし過ぎず、すっきりとしたシンプルな印象の外観になっています。
ブルーの小屋とウッドデッキの組み合わせ
趣味を徹底的に楽しむ

カバードポーチ付きの小屋。外壁はラップサイディング(ゼオンサイディング®)で、物置きとは一線を画す部屋として使える小屋です
(写真提供/ネオクラフト)
ウッドデッキは暮らしを充実させるための遊びの場です。そんなウッドデッキが似合うのはやはり遊びごころ満載の家。こちらは、趣味のための小屋とウッドデッキの組み合わせです。
ブルーの小屋は本格的なつくりになっていて、趣味を楽しむなど部屋として使えます。ウッドデッキの上ではDIYを楽しんだり、お茶を飲んだり。入り口のドアの前にはカバードポーチもついていて、青空と白い雲がよく似合うデザインになっています。
家の外観デザインをおしゃれに決めるには、ウッドデッキとのデザインバランスも重要です。外壁の色と合わせたり、玄関ドアをアクセントにしたり、上手にコーディネートしてわが家を素敵にデザインしてみてくださいね。