カリフォルニアスタイルの、おしゃれな家で暮らしたいと思いませんか?西海岸の海沿い周辺に建ち並ぶビーチハウスは、開放感たっぷり。スッキリと晴れた青空や海に映える明るい色づかい、ゆったりとした空気感は、多くの人々を魅了しています。
今回は、そんなカリフォルニアスタイルの住宅の魅力や、デザインのポイントをご紹介します。
海を楽しむための工夫を凝らした家づくり
カリフォルニアではサーフィンを楽しむ人が多く、海沿いではサーフボードを持って海へ向かう姿がよく見られます。海辺では日光浴や海水浴を楽しむ人も多く、海で過ごす時間は気持ちをリフレッシュする大切なひと時です。
海のある生活を楽しむために、家にはちょっとした工夫が凝らされています。一つは、屋外に設けられたシャワースペース。身体やウエットスーツ、ボードなどには砂や塩水がつくため、帰宅後はすぐ洗い流せるように、屋外にシャワーを設置している家があります。さっと流して家に入れば、室内を汚す心配がありません。屋外にスペースがない場合には、外から直接浴室へ行けるように計画すると、とても便利です。
もう一つの工夫は、大きくてかさばるサーフボードの収納方法です。多くの場合はサーフボードラックなどを使って収納しますが、縦置きにするのか、横置きにするのかは、センスの見せどころ。インテリアの一部としてディスプレイすると、おしゃれ度の高い空間になります。
使い勝手を考慮して、屋外にサーフボードシェッド(サーフボードを収納する小さな小屋)を設けることもあります。直射日光にあたらず、風通しのよい場所を選んで設置すると、小屋内の温度が上がりづらいため、安心して保管できるでしょう。折りたたみチェアやビーチマット、カー用品など、お出かけやメンテナンスに必要なアイテムを一緒に収納しておくと便利です。
憧れの海外ドラマのような外観
カリフォルニアを舞台にしたドラマに登場する憧れのビーチハウスといえば、三角屋根にラップサイディング、そして玄関周りに設けられたカバードポーチ。なかでも、長い板を重ね張りした外壁のラップサイディングは、ビーチハウスの雰囲気づくりに欠かせません。
天然の木材が豊富なアメリカでは、古くから木製のラップサイディングが使われてきました。最近は、潮風を受けても腐食や錆が起きにくい樹脂サイディングが主流になっているため、ビーチ沿いの家でも外観の美しさを保てます。空の青さに映える白や水色、イエローといった明るめカラーを選べば、カリフォルニアテイストあふれた外観に仕上がるでしょう。
カバードポーチは、アウトドアリビングとして使える軒のあるデッキスペースです。ベンチやブランコなどを置くことが多く、家を印象づける大事なポイントの一つ。海外ドラマでは、本を読んでくつろいだり、家族や恋人、友人たちとおしゃべりしたりと、さまざまなシーンが繰り広げられる大事な場所です。家にカバードポーチを付けたい!と憧れを抱いている人は多いでしょう。
カバードポーチは、ウェットスーツを干したり、ボードのメンテナンスをしたりと、水や砂で濡れても気にせず使えるため、趣味のスペースとして幅広く活用できます。くつろげる雰囲気をつくりたい、という場合には、人目が気にならない家の裏手などにカバードポーチを設けるのがおすすめです。ハンモックを吊るしてゆっくり休んだり、家族でバーベキューを楽しんだりしやすくなります。カバードポーチがあると、カリフォルニア気分がグッと高まり、今日は何をして過ごそう?とワクワクな毎日になること間違いなしです。
木目を活かしたナチュラルなインテリア
海辺のリラックスした雰囲気に満ちたカリフォルニアスタイル。インテリアづくりのポイントは、ナチュラルな素材感です。ツヤ感よりも使い込んだ素材感を重視して、フローリングや収納、飾り棚などに無垢材や古材を取り入れましょう。味わいのある心地よい空間づくりができます。白い塗り壁をバックにサーフボードや観葉植物を飾れば、よりカリフォルニアスタイルが強調されて、気分が上がります。
カリフォルニアスタイルの住宅事例
カリフォルニスタイルの住宅は、一つひとつのディティールがシンプルでありながらも表情が豊か。思わず立ち寄りたくなるような、あたたかみを感じさせる魅力にあふれています。
1階と2階に半屋外スペースを設けたデザインは、西日を防ぎたい場合や、上下階で住み分ける2世帯住宅などに最適です。アウトドアリビングによって室内の延長空間が生まれることで、室内側から見たときに広がりを感じられるメリットもあります。
グレーのように落ち着いた色をベースに外壁デザインを考えるときは、白を多めに配色するのがポイントです。ビーチに似合う軽やかな印象に仕上がり、スタイリッシュな印象を与えます。
シンプルで洗練された印象の真っ白なラップサイディング。外壁リフォームで樹脂サイディングを取り入れる際、もしも色選びに迷ったら、ベースカラーは白やクリーム系を選ぶのがおすすめ。窓まわりのモールディングやドアにアクセントカラーを入れて、建物の一部に石張りなどを取り入れると、少し個性が加わり、メリハリが生まれて素敵です。
カリフォルニアの海を感じるようなブルーのラップサイディング。ブルーを取り入れる場合、水色を選ぶと軽やかな印象を与えますが、少し落ち着きのある色味にすると日本の風景に馴染みやすく、上品に仕上がります。テラスにはラタンや木製の家具を配置すると、ビーチ沿いの雰囲気が盛り上がっておしゃれに。こんな空間でランチやティータイムを楽しめたら素敵ですよね。
西海岸の空気感と、自由な暮らしを連想させる憧れのビーチハウス。楽しい家づくりのアイデアとして、ぜひ取り入れてみてください。