外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

外壁リフォームを成功させるために重要なことは、時期の見極めと適切な外壁材選びをすることです。今回は、外壁リフォームが必要な理由と、3種類の工事方法のそれぞれの特徴、成功させるために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

なぜ外壁リフォームが必要なの?やらないでいるとどうなるの?

外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

一見キレイでも、既に性能が保持できなくなっているケースも少なくありません。
そのままにしておくと、後になって多額の費用が掛かってしまうことも。

我が家の美しさを長持ちさせ、長く快適に暮らし続けるためには、定期的なお手入れやメンテナンスが欠かせません。家は、手に入れた瞬間がゴールだと思いがちですが、実はそこからまた新しいスタートを切ります。まるで結婚生活の話のようですが、家の場合は建った瞬間から劣化が始まるのです。

家はモルタル、木、樹脂、ガラス、金属、そして機械製品など、様々な材料で構成されていて、それぞれに寿命が異なります。

一番寿命が短いのは、浄水器のカートリッジでしょうか。機種にもよりますが、3か月~1年で交換する必要があります。電化製品やガス機器はおよそ10年、キッチンやシステムバスなどの設備機器は20年が目安です。外壁や屋根は、使われている材料と工法によって寿命が大きく異なります。

今、まとめて「寿命」と呼びましたが、寿命が来たからといってすぐに壊れてしまうわけではありません。このような住宅の部品の寿命には大きく2種類あります。

1つめは生活面での寿命です。例えば、20年経った便器は使えないことはありません。陶器製なら割れない限り100年でも使えるでしょう。

でも、黒い汚れがすぐに出てくるようになったり、尿石がこびりついて臭いがしたり、掃除がしにくくてメンドウだったり。そろそろ新しいトイレにしたいなと感じるようになったら、そのタイミングを生活面での寿命と呼んでいます。

2つめは性能面での寿命です。先ほどの浄水器のカートリッジを寿命を超えて使い続けてしまうと、浄水の効果が期待できないだけでなく、中にカビが繁殖し、健康に害を及ぼすこともあります。

外壁にも寿命があります。外壁は家の構造部分を守るレインコートのようなものですから、性能を維持できる期間を過ぎても放置しておけば、中に水が入り込み、構造部分を腐食させてしまう可能性があります。

これも、性能面での寿命が過ぎたからと言って、すぐに壊れたり、水がしみ込んだりするわけではありません。寿命を超えると、劣化が加速しやすいと考えると分かりやすいかと思います。

家は、表面だけの工事で済んでいるうちはいいのですが、内部まで手を入れるとなると、工事範囲が拡大し、費用がかさみます。これまで外壁の劣化を放置したために、後から多額の補修費用が掛かってしまった家を数多く見てきました。定期的にお手入れをすると、ちょこちょこお金が掛かって大変なようですが、長い目で見れば無駄なお金が掛からない分、お得なのです。

注意したいのが、見た目のキレイさと性能を維持できているかは別の問題だということです。見た目には分からなくても、劣化が進んで性能が保持できなくなっているケースもあります。一見キレイだから安心と放置しておくことは危険なことなのです。

外壁リフォーム3種類の工事方法、塗り替え・張り替え・カバー工法とは?

外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

外壁リフォームの工事方法は大きく分けて3種類。
塗装は今ある外壁の上から行いますので、下地の状況に左右されやすい面があります。

外壁リフォームの工事方法は大きく3種類あります。まずはそれぞれの工事方法の特徴を知って、我が家にはどれが向いているかを検討しましょう。

塗装は、今ある外壁の上からローラーや吹き付け塗料を塗布するリフォーム方法です。塗料には、フッ素系、シリコン系、ウレタン系などがあり、それぞれ費用と寿命が異なります。高耐久なフッ素系は、以前は個人の住宅にはなかなか使えないほど高価でしたが、現在は価格が下がり使いやすくなっています

ただし、塗装の仕上がりは下地の状況に左右されやすく、状況によっては大掛かりな補修が必要になる場合があります。また塗料のノリが悪い外壁材もありますので、見極めが必要です。

張り替えは、今張ってあるサイディングなどの外壁材をはがして、新しい外壁材を張るリフォーム方法です。腐食した外壁を全て撤去し、外壁の全てを新しくすることができます。また下地の劣化を発見しやすいのもメリットひとつです。

注意したいのが、リフォーム工事は解体時に手間が掛かるため、音とホコリが出やすく、工事期間が長くなることです。また廃材処分費用も必要となるため、費用が高額になりがちです。

カバー工法は、今ある外壁の上から、新しい外壁材を張り重ねる方法です。イマドキは外壁や屋根だけでなく、フローリングなどもカバー工法が主流になりつつあります。

メリットは何といっても解体の手間が無いことです。その分工事期間は短く、廃材の処分費用も不要です。また家全体のデザインを一気にリフレッシュできるので、リフォームで我が家を見違えるように変身させることができます。

ただし、下地の劣化が激しい場合は、補修をしてから工事をする必要があります。またカバー工法では、より軽く耐久性が高い外壁材を選ぶことが肝心になります。

リフォーム成功の3ポイント、時期→材料・工法→同時工事チェック

外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

外壁の劣化状況を見極めるのは意外と難しいので、専門業者に点検してもらうのがおすすめです。

それでは外壁リフォームを成功させる3つのポイントをご紹介しましょう。

<1>時期・タイミングを見極める

まだキレイだからという、見た目での自己判断はNGです。建築材料の寿命を見極め、タイミングを逃さずにリフォームをすることが大切ですから、専門業者に点検してもらうといいでしょう。

その際、外壁だけでなく屋根やシロアリなどの時期を記載した、住まいのメンテナンス年表を作っておくと安心です。

<2>我が家に合った材料・工法を見極める

家の劣化状況や、この先、その家で何年暮らすのかといった詳細設計によっても、選ぶ外壁材や工法は変わります。

今、安く済んでも、10年後にまた工事が必要な寿命が短い外壁材を選んでしまうと、先々のランニングコストがかさみます。どんな材料でも、永遠に美しく性能を維持することはできませんが、建築材料の進化で、以前よりもかなり長く、美しさと性能を維持できる外壁材がいろいろあります。

お得に、我が家に合った外壁リフォームを選ぶ方法は下記でご紹介していますので、ご参考にしてみてください。

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コスパ良く外壁リフォームをするには?お得な外壁材をしっかり選ぼう

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こちらの写真は、高耐久でデザイン性が高い樹脂サイディングを使ってリフォームしたビフォーアフターの事例です。

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外壁リフォーム前の様子です。

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外壁リフォーム後の様子です。樹脂サイディングを使ってカバー工法でリフォームしました。
ラップサイディングの立体感が、シンプルなフォルムのお住まいを美しく引き立てています。
(写真提供/ハイテックホームズ

樹脂サイディングは軽く丈夫で、色あせもほとんど無いので、先々のメンテナンス費用が安く済みます。また輸入住宅で使われている外壁材ですから、とてもおしゃれ。まるで生まれ変わったような美しさです。もちろんカバー工法でリフォームが可能です。

外壁はファッションで言えばコートのようなもの。性能面はもちろん、デザインにもこだわって、美しく着替えてリフレッシュしましょう。

<3>外壁リフォームとの同時工事をチェック

外壁リフォームの際には、足場を架けます。足場の費用はおよそ20万円~ですから、一回架けたら徹底的に使いこなしましょう。

例えば、雨どいや2階のシャッター工事、おしゃれな壁飾りの取り付けなどは、足場があればすぐにできるものばかりです。足場の徹底活用術は下記でもご紹介していますのでご覧になってみてください。

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外壁リフォームの悩みに答えます!足場は本当に必要?足場活用でこんなにステキな我が家に

2020.03.27

外壁リフォームはまずはタイミング勝負!そしてお得で美しい外壁材を上手に選んで、後悔の無い外壁リフォームをしてくださいね。

 

著者プロフィール

外壁リフォームを成功させる3つのポイント、後悔しないための基本のノウハウを知っておこう

Yuu(尾間紫)
一級建築士/インテリアプランナー/インテリアコーディネーター/マンションリフォームマネジャー

長年リフォーム業界の第一線で、数多くの住宅リフォームの相談、プラン設計、工事に携わってきた経験から、本当に価値あるリフォームについて皆さまにお話します。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。実践的なリフォームのノウハウを、テレビや雑誌、新聞連載、講演などを通して発信中です。著書に『リフォームはこうしてやりなさい(ダイヤモンド社)』など。Webサイト「リフォームのホント・裏話」(http://www.ne.jp/asahi/net/rehome/)でリフォームの実践的なノウハウを公開中